『第156回談話会』 実施します
○ 日 時  平成30年12月9日(日)

        午
10時30分〜正午まで

○ 会 場   茨城県民文化センター 分館集会室10号 (水戸市千波町)

○ 講演

  発 表  「 親鸞  三つの夢告   松崎 健一郎 (本会副会長

 

 発表要旨

 親鸞は生涯に三回の夢告(夢のお告げ)を得ている。
一回目は十九歳のときで、聖徳太子から「汝の命は十余歳である。命が終われば
極楽浄土に入る。善信善信(善く信ぜよ)真の菩薩を」と告げられた。

二回目は二十八歳の十二月で、年が明ければいつ命が終わるかもしれない十余
歳の日々が始まる。このときは如意輪観音が「汝の願いは満足するだろう。
わが願いもまた満足する」と告げた。
しかし、何がどう満足するのか、定かではなかった。

 そこで、年が明けてすぐ比叡山を下りて、京の六角堂に百日こもった。
その九十五日目の暁に、救世菩薩からの夢告があった。「行者(親鸞)が宿命と
して女犯するとしても、私は玉女の身となって犯せられよう。そして、臨終には
導いて極楽に生まれさせよう」と。

 ここから、死への大きな不安をかかえて親鸞が、「女犯」と「浄土(極楽)往生」
との二つをめぐる深い苦悩のなかでもがいていたことが分かる。

 三つの夢告と親鸞の苦悩とを掘り下げて考えたい。